へマムし入道

※「へのへのもへじ」みたいな文字遊びの一つ

映画「陽だまりの彼女」 感想

昨日、久しぶりに映画館に行ってきました!

そう今話題の「陽だまりの彼女」です。

劇場内は九割九分がカップル!! 男一人でよく行けたよねーww

 

そもそものきっかけは、原作小説を書店で見つけたことからでした。

映画化発表される以前のある日、ぼーっと店内を物色していたら、黄色い表紙の文庫本を目にしました。

下部に巻かれてある帯に、大きな文字で所狭しと書かれてありました。

 

“女子が男子に読んでほしい恋愛小説 No.1”

 

そのフレーズを読んだ後「なんぞや」と心の中で呟いてしまいました。

「女性が薦めたいほどの恋愛小説って、どんなものなんだろう。でも恋愛か~。柄じゃねぇしな~……」

悩みましたが、やはり気になったのでその場で買いました。

 

陽だまりの彼女 (新潮文庫)

陽だまりの彼女 (新潮文庫)

 

 交通広告代理店で働いている、26歳の男。それが本作の主人公・奥田浩介(おくだ こうすけ)。

学生時代に鉄研に入るほどの鉄道オタクだったこと以外の特徴は、これといってない。つまり、今時の地味な男子であった。もちろん恋愛にも縁がなかった。

そんな浩介は、部長に連れられ、大手女性下着メーカーの広報部との会議に出席していた。

物語は、その会議での名刺交換した直後から始まる。

なんと、その名刺交換した相手は、中学時代の同級生であった、渡来真緒(わたらい まお)だった! およそ10年ぶりの再会だ。

そして予想通りに二人はこれを機に付き合い、ついに真緒の両親の反対を押し切って結婚することになります。

その後は、今時ライトノベルすら描かない、浩介と真緒の超ベタ甘生活が展開されます。

もはやバカップルの域じゃないか、と思わせ、読んでいる自分もニヤニヤが止まらないww

こうして二人は、運命の再会を果たすまでの10年間の空白を埋めるように、新婚生活を満喫します。

しかし、あの再会は決して運命ではなかったことと、真緒の様子の異変に気づき始めます。

そして真緒は……。

あまりバラしたくないので、この後の進展が気になる方は原作小説、または映画でお楽しみ下さい。

やっと本題に入りますが、小説と映画の両方を見た私個人の意見としては、大変好感触だったです。小説よりも物語が簡潔していて、深く表現されていたと思います。

以前にも小説を元にしたドラマや映画を見た事があるのですが、原作とは違う展開や結末になってしまった残念なものをもいくらか見受けました。正直、映画の「陽だまりの彼女」もその類になってしまってないか不安でしたが、全くの杞憂でした。

むしろ映画を見た後に原作小説を読む方を薦めてみたいとも思います。

原作では描ききれなかった、浩介と真緒の愛おしい想いに、見届けた人全てが、「人を愛すること」に憧れるかもしれません。